壁紙のお手入れ

カビで汚れた壁紙は火災保険でリフォームできるのか?

一般住宅などで壁紙にカビが生えた場合は、火災保険を申請して下りた保険で張り替えなどのリフォームが可能なのか?

結論から言うと、ある条件の場合は火災保険は適用されます

では、ある条件とは何か?

災害などが原因でカビが発生した場合です。屋根の雨漏りが原因でであれば火災保険が使える可能性があります。

建物の構造に問題がある場合や、前もってカビの発生が予測できて防げた場合には火災保険は適用されません。

壁紙のカビ汚れで火災保険を適用させるのは、ハードルが高いですね・・・

程度の違いもありますので、自分できれいに戻せる場合もあります。あきらめずに、読み進めて下さい。

賃貸住宅の場合も記載してます。

壁紙にカビが発生する原因

そもそもですが、壁紙にカビが生えるのはどのような原因があるのでしょうか。

カビが生える原因としては以下が主な原因です。

• 空気の滞留
• 結露
• 漏水

簡単にそれぞれ説明したいと思います。

空気の滞留

部屋の換気をしないと空気の対流がないため、空気がとどまる為、特に部屋の角や天井などにカビが発生しやすくなります。

また、お湯を沸かしたり、料理をしたり、お風呂上りなどは湯気などで湿度が高くなります。

そうした湿気を換気しないことによりカビが発生しやすくなります。

最近のアパート・マンションは24時間換気などがあり常に空気が循環しているのはこうしたカビ対策でもあります。

結露

部屋の内と外の温度差が大きくなると、窓のガラス部分などに結露が発生します。

発生した結露による水分が、窓ガラスや窓枠から壁に移動し、壁紙が水分を吸収することでカビが発生しやすくなります。

最近の窓ガラスは結露防止のものもありますので、古い物件になるほど結露は発生しやすいと思います。

漏水

アパート・マンションの上階から水が滴り落ちてきたり、水道管の劣化による水漏れ、洗濯機やお風呂の水が溢れたりする場合があります。

また、屋根や外壁のヒビなどから雨水が侵入したりすることで、壁に水が吸収されてカビが生える原因になります。

カビを放置するとどうなる?

部屋の角や天井に生えたカビは、目立ちにくいためか、気づかないでそのままになっていることが多いようです。気づかないのでカビが徐々に部屋全体にまん延していきます。

カビの生え始めてすぐの時なら、割と簡単にカビを除去できるのですが、放置したままにすると、カビが壁紙からその下のボードにまで進行してしまい、除去が難しくなります。

早い段階で気づいてカビを除去していればよいのですが、そのままにしておくと壁紙からボードさらには断熱材へとカビが進んでいき、交換となるとどんどんと費用がかさんでいきます。

ボードまでカビが侵食してしまうと、壁紙を張り替えたとしても高い確率でカビが再発生する可能性があります

カビは体に悪いです。喘息、肺炎などを患うなど健康被害につながりますので、カビが生えた室内での生活はとても危険です。

そうならないためにも、できるだけ早い段階でカビを発見したら除去することが大切なのです。

壁紙のカビ汚れの除去の仕方

ここでは、壁紙に発生したカビの除去の仕方についてお伝えしていきます。

程度によりますが、きれいになりますのでお試しください。

エタノール

僕がよく使うのはエタノールです。

消毒用エタノールが壁紙にも優しく、揮発性も高い。消毒用ですから体にも害がないので、小さいお子さんやペットがいるお宅ではおすすめです。

必要なモノ

  • エタノール
  • ティッシュペーパー
  • マスク

では、壁紙のカビを落とす方法について見ていきましょう。

簡単な流れ

  • マスクをつける
  • エタノールをティッシュに含ませる
  • 壁紙に押し付け拭き取る

カビの胞子を吸い込むと体によくありませんので、マスクをつけて防御して作業をしましょう。

・エタノールをティッシュに含ませる

ティッシュペーパーにエタノールを軽く染み込ませます。手が荒れやすいひとは手袋をしたほうが良いかもしれません。

・エタノールを含ませたティッシュを壁紙に押し付け拭き取る

カビにティッシュを押すように、かき出すような感じで拭いていきましょう。何度か繰り返してみて下さい。

クエン酸と重曹

クエン酸と重曹も100均で買えるお掃除グッズですよね。こちらも壁紙を傷めずカビ落としができます。

必要なモノ

  • クエン酸
  • 重曹
  • スプレーボトル
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • ブラシ(歯ブラシ、たわし)
  • 養生テープ(マスキングテープなど)

では、クエン酸と重曹で壁紙のカビを落とす方法について見ていきましょう。

簡単な流れ

  • ボトルにクエン酸と水を混ぜ合わせる
  • 重曹と水を混ぜ合わせる
  • クエン酸をスプレーする
  • 重曹をカビに擦り込む
  • 2~3時間ほど放置する

・ボトルにクエン酸と水を混ぜ合わせる

クエン酸(小さじ1/2杯)と水(100cc)をスプレーボトルに入れてよく振ります。

・重曹と水を混ぜ合わせる

重曹を容器に入れて、水を少しづつ入れます。混ぜ合わせて、壁に塗っても落ちてこない硬さにします。

・クエン酸をスプレーする

壁紙のカビの部分にキッチンペーパーを当てて、クエン酸をスプレーで吹きかけます。5~10分放置します。

・重曹をカビに擦り込む

キッチンペーパーを外して、水と合わせた重曹を歯ブラシなどでカビをこするようにして擦り込みます。

あまり強くこすると壁紙が傷むので優しく擦り込みます。

・2~3時間放置する

重曹の上に、キッチンペーパーを被せラップで覆います。剥がれ落ちないように、マスキングテープなどで固定します。
そのまま2~3時間放置します。

時間が経過したら、取り外して、固く絞った雑巾で拭き取ります。その後、乾いた雑巾で乾拭きします。

賃貸では火災保険が使えるのか?

以前にも書きましたが、賃貸の場合は「借家人賠償責任補償」という保険があります。

簡単に説明すると、大家さんに対する損害賠償責任補償で『家財のみ』を補償対象とした火災保険です。

これが、賃貸の壁紙のカビに使えるのかですが、結論は「きびしい」です。

ご加入の「借家人賠償責任保険」で補償されるかどうかですが、難しいと考えます。

「借家人賠償責任保険」は、約款で「不測かつ突発的な事故」による「破損・汚損」の損害を補償すると規定しています。よって、カビ汚れは徐々に進行したものであり突発的な事故に該当しないということになります。

ですので、賃貸の場合はカビが発生した、または発生しそうな場合(結露がひどい、換気扇が効かない等)は事前に管理会社に伝えておくことです。

カビの再発生を防ぐなら

保険で壁紙を貼りかえることができない場合、選択肢としては・・・

カビ再発対策

  • 自腹で壁紙を張り替える
  • 張り替えないで、カビを落として再発生を防ぐ

弊社の「クロスクリア」であれば、抗菌効果でカビの発生が防げます。

カビ落とし専用の洗剤で壁紙を洗浄してから施工する事でカビが撃退できます。

少量のカビで有れば専用のカビ取りスプレーでカビを除去してからクロスクリアを施工をすれば問題ありません。

クロスクリアバリアコートの塗料には酸化チタンが含まれているので、消臭・抗菌・防カビ・有機化学物質の分解の効果があります。

施工後最低5年間は効果が持続します。壁紙もピカピカになり、まるで新築のように復活します。

カビに困った人は、ぜひ相談してみて下さい。

-壁紙のお手入れ