壁紙の落書きは、小さなお子様がいる家庭では当たり前?で気づくと落書きが増えているなんてことがあります。
ご自宅でも落書きは嫌ですが、賃貸の場合は退去の際に壁紙リフォーム代を請求される要因にもなりますから、注意が必要です。
ここでは、ご自身でも落とせる方法をお伝えしながら、クロスクリア施工による塗り替えも交えて説明していきます。
油性ペンによる落書き
壁紙への油性ペンの落書きは、アルコール(エタノール)を含ませた綿棒で押すように消していきます。
エタノールで落ちない場合は除光液などでも落ちます。
①油性ボールペンによる落書きかな・・・
②エタノールを含ませた綿棒で叩きます。
③このように、きれいに消えました!
水性ペンやクレヨンによる落書き
クレヨンの汚れは、まず成分の弱い中性洗剤で試していきます。中性洗剤で効果がない場合はアルカリ性の洗剤を使い落としていきます。
それでも落ちない場合は、メラミンスポンジで軽くこすってみて下さい。
歯ブラシと歯磨き粉も落ちると言われてますが、研磨系は壁紙を傷めてしまうので気を付けて下さい。
①こちらは水性ペンが垂れたような感じです。
②凹凸が取れてしまいそうです。
③クロスクリアで施工しました!
上記の例は、おそらく水性ペン(蛍光ペン)が垂れたような汚れでした。
はじめは洗剤を使って拭きましたが落ちませんでした。次にメラミンスポンジを使ってこすっていきました。
落ちてはきたのですが、壁紙が古いせいか凹凸が取れてきてしまう恐れがありましたので途中でやめました。
クロスクリアで塗り替える予定でしたので、②の状態で上から塗り替え施工しました。
まとめ
賃貸の場合ですが、2020年4月の民法改正により「原状回復義務と収去義務等」の内容がより明確になりました。
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民法改正で具体的な例が明記されたため、「原状回復すべきものかどうか」をより簡単に判断できるようになっています。
【通常損耗や経年変化にならないもの】
・タバコのヤニや臭い
・水濡れや液体をこぼして放置したことによるカーペットのシミ
・清掃不足によるキッチンの油汚れやバス・トイレの汚れ
・壁に打ち付けた釘・ネギによるボードの張り替え
・子供の落書き
・ペットによる壁、柱の傷や臭い
・部屋の設備などを雑に扱ったための破損
壁紙の耐用年数は6年だから、6年過ぎた壁紙への落書きによる張り替えの負担は入居者が負わなくていいなどの声もありますが、それは大きな間違いです。
耐用年数は過ぎていても、借りた時の状態に戻すのが現状回復ですから落書きはきちんと消す、ないし張り替える責務が入居者にはあります。
普段から注意して、落書きを見つけたら定着する前に消すようにしていきましょう。
汚れの落とし方がわからない、きれいにならない、壁紙クロスの補修がうまくいかないなど、質問やお困りごとがあればお気軽にご相談下さい。