壁紙・クロスの寿命についてお話ししたいと思います。
一戸建てでもアパート・マンションでも、クロスは貼ってあります。
壁紙は気付かないうちにシミや汚れが目立つようになったり、劣化してきてくすんだ色になったりします。
壁紙ですが、消耗品ですから当然寿命はあります。しかし、壁紙が消耗品であるという認識は低いように感じます。
自宅であれば、入居者が入れ替わることもないので、一度壁紙を貼ってしまえば張り替えるという意識が低いというのが理由かなと思います。
しかし、消耗品ですから年月がたてば、壁紙に汚れやはがれ、黄ばみ・くすみなどが目立つようになります。
黄ばみ・くすみに関しては、日光による日焼け、埃や手あかなどが原因になります。
掃除の仕方などで、見た目はある程度きれいに保てるとは思いますが、劣化が止まるわけではありません。
そうは言っても、住んでいる方が気にならなければ張り替える必要もありません。張り替えたい時が寿命なのかなと思います。
クロス・壁紙の一般的な耐用年数
壁紙メーカーいわく、クロス・壁紙の耐用年数はだいたい「5~10年」とのことです。
アパート・マンションなどの壁紙・クロスの減価償却期間は「6年」と国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に記載されています。
そう考えると、目安としては6年~10年なのかなと思います。
先ほども書いたように、環境や掃除などよって耐用年数は変わってきますが、それでもきれいな状態がいつまでも維持できることは難しいと思います。
また、壁紙メーカーが「寿命は10年」と言っているということは、10年くらいで張り替えを想定した素材なんだろうなとも思います
私としては10年で張り替えるのは勿体ないなと思いますが、壁紙・クロスは10年くらいで劣化するんだなということだけ覚えておいて下さい。
クロスの張り替え時期について
壁紙の張り替えの時期はいつが良いのか・・・
自宅であれば住んでいる方が気になり始めた時で良いと思います。しかしアパート・マンションに関しては、ビジネスですので入居者が入れ替わるタイミングが良いと思います。
収縮が壁紙・クロスが劣化する原因
壁紙・クロスの劣化原因ですが、最大の原因は収縮です。日焼けや汚れではなくて収縮です。
クロスのつなぎ目が目立ってきてる箇所はありませんか?隙間ができて、少しはがれてきてませんか?
クロスは、時間が経つと段々と縮んでしまう素材が使われているのでそのようになるのです。
1年ほどで縮んでしまう場合もあれば、10年以上隙間もできず、はがれもない場合がありますので環境によって差があるということを覚えておいて下さい。
環境によって耐用年数がかわるということは、部屋によってクロスの汚れ具合が変わってきます。
物置にしているような部屋や客間など頻繁に使わない部屋はクロスは汚れないので、耐用年数が延びます。
しかし、閉め切っている部屋は日焼けしにくいですが、空気が滞留するので湿度によるカビの注意は必要となります。
そういう理由で、あまり目につかない、使わない部屋などは同時に張り替えなくても良いのかなと思います。
壁紙・クロスの張り替え費用の相場
住環境、部屋の造り、家具・家電の量、壁紙の質などによって壁紙の張り替え費用は大きく変わります。
相場に関しては、以前書いた記事を参考にして下さい。
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参考壁紙・クロスのリフォームの費用相場
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まずはどこを張り替えるのかをしっかりと決めたうえで、数社合い見積もりをとることをお勧めします。
張り替えではなく、私どもがやっている「クロスクリアバリアコート」による塗り替えというのも十分選択肢のひとつだと自負しております。
壁紙が汚れてきたし、寿命だけども、もう少し壁紙を延命したい時などは、塗り替えがおすすめです。